狭小住宅の間取り工夫:コンパクトな空間で広がる快適生活
2023.11.28
狭小住宅と聞くとなんだか暮らしづらかったり、窮屈な印象を抱く方も多いのではないでしょうか。
しかしそんな狭小住宅でも間取りを工夫することで、コンパクトながら窮屈さを感じないテクニックがあります。
今回はそんな狭小住宅での間取りの工夫について紹介していきます。
1.小さなスペースでも空間を広く感じさせるテクニック
コンパクトな空間でも、工夫次第で広々とした印象を持たせることができます。
空間を広く感じさせるポイントは視界に「抜け」を作ることです。
焦点がなるべく遠くに合うように設計することで人は広さを感じます。
ではどのようにして小さなスペースで視界の抜けを作るのか、その工夫について解説していきます。
1.1 高さを活かした設計
狭小住宅でも天井を高く設計することで、空間を広く感じさせることが可能です。
高い天井は視界を上に引き上げ、部屋全体を開放的に見せます。
また大きな窓や高窓を取り入れることで、外の景色を取り入れたり、視界を上に向けることで視界の抜けを作ることができます。
また大きな窓は自然光を最大限に利用し明るく爽やかな印象を強調できます。
これにより狭さを感じさせない、心地よい空間を創り出すことができます。
1.2 開放的な外部空間の利用
バルコニーや小さな庭を上手く取り入れることも、有効なテクニックです。
室内外の境界をあいまいにすることで、空間に広がりを感じさせることができます。
例えばリビングと庭をガラス扉で繋げたり、ウッドデッキと室内の床の高さを合わせたりするのが具体的なテクニックです。
こうすることで室内の広さ以上に部屋を広く感じさせることができます。
1.3 2階リビングで視界の抜けを作る
リビングを2階に配置すると、1階に比べて窓の外の景色が広くなります。
これは1階に比べて周りの建物の影響を受けづらいというのが大きな理由です。
また2階は道路からの家に向かう視界も無くなるので、塀などの余計なお金を掛けずにプライバシーを両立させることができます。
2階は耐震構造の負担が一階よりも少ないので、柱や壁の少ない開放的な空間を作りやすいという点も忘れてはいけないメリットです。
2.小さくても使いやすい間取りの工夫
一つの場所に多くの機能を持たせることで、使いやすい生活空間を作り出すことが可能です。
ここでは間取りの工夫でできる、より使いやすい家づくりについて解説します。
2.1 ロフトを利用した空間利用
ロフトは狭小住宅において非常に効果的な空間利用法です。
ロフトを寝室や子供部屋に設けることで、その下の空間を広く使うことができます。
ロフト下の空間は収納などにすると、ベッドと天井の空間も広くとりやすく、窮屈に感じづらい間取りが可能です。
ある程度天井高が高くできるようであれば、ロフト下をワークスペースや勉強机にすると、寝室や子供部屋をぐっとコンパクトに設計できます。
2.2 マルチファンクションルームの活用
マルチファンクションルームは、一部屋で複数の機能を果たす空間です。
例えば日中はワークスペースとして、夜は寝室として利用することで限られたスペースを効率的に使用することができます。
壁や家具の配置に工夫を凝らし、部屋の使い分けをスムーズに行える工夫が必要です。
3.狭小住宅での収納アイディア
スペースが限られている狭小住宅では、収納スペースの確保とその工夫が特に重要となります。
どのようにして物をスマートに収納し、空間を有効活用できるのかについて解説します。
3.1 壁面をフル活用した収納スペース
狭小住宅では壁面を積極的に利用して、収納スペースを確保する工夫が必要です。
壁面を利用したオープンシェルフやウォールポケットを設置することで、小物をスマートに収納できます。
また壁掛け式の家具や収納グッズを利用することで、床面積を有効活用し部屋を広く見せることができます。
壁面収納はデザイン性も高く、インテリアとしても楽しむことができます。
3.2 多目的な家具で空間効率をアップ
狭小住宅では多目的に使用できる家具を選ぶことで、空間効率を高めることができます。
例えばベッドの下に収納スペースがあるタイプや、テーブルとしても使用できるソファなど、一つの家具で複数の機能を持つアイテムがあります。
こうした家具を選ぶことで、限られたスペースをより有効に活用することができます。
家具選びには自分たちの生活スタイルを考慮し、最も効率的なものを選びましょう。
4.まとめ~狭小住宅で広がる可能性~
狭小住宅でも、工夫次第で快適で機能的な空間を作り出すことができます。
コンパクトながらも自分たちのライフスタイルに合った家づくりを楽しむことができるのが、注文住宅の魅力です。
ぜひ限られたスペースを最大限に活かし、快適な住まいを実現してください。